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宙を切り拓く放物線。 [Marinos *]

なんだかひさしぶりだなぁ、この感じ。
ちょっとでもサッカー好きそうな人に、
「ね、ね、今うちの試合ってば、ものすごいおもしろいから、観に来ない?ねっ、ね。」と、
資金に余裕があれば、ただでチケットを配りまくりたい感じ。
ついこの間までは、
「うぅ、ちゅらい・・・ここにいること自体がちゅらい・・・ちゅまらない・・・」と、
こそこそスタジアムに行き、終わればこれまたこそこそ逃げるよーに帰って来てたのに。
同じシーズン中で、こうも心持ちが違うとは。
ましてやシーズンも終盤。
あと4節と天皇杯で、ながぁーいお休みに入ってしまう。
それが、もったいなくてたまらない。

*******************

何度も言うまでもないのだが、私が横国に通い始めたのは00年。
それまでもTVでサッカーは常識程度に観ていたのだけど、
シドニーのアジア最終予選で、坊ちゃんのプレーを観たからです。
ヒデから譲られたFKと、平瀬に出した超ロングピンポイント。
それで、その気になって、横国に来て、
実際に観ちゃった宙を切って時間を止めて、ぐぅーと迫ってきてゴールにすいこまれたFK。
そこからチームサポに化けるまでは、ほとんど時間もかからなかったけども、
きっかけは、そこでした。

サッカー好きそれぞれが、おもしろがる視点って、そーゆー“きっかけに寄るところは大きいんだわぁ”と、
今日も柏戦の録画を観て思ってました。
(名古屋戦と柏戦の録画は、消去しないよーに注意しなければ。)
好きな選手のタイプというのも、そこが色濃く自分の中に残るのだと思う。
もちろん観つづければ、いろんなプレーやいろんな選手をおもしろく思える引出しは増える。
(それで、ずぶずぶとはまっていくのが、サッカー中毒なんだけども。)
しかし、「を、それぇぇぇぇ。」と、ブルブルくるのは、似た様な展開が多い。

柏戦で、ごちゃごちゃっとちっちゃくちっちゃく回したあと、
健太が、すこーんと1本で逆サイド前方のハユに展開したシーンがあります。
「うをぉ!」です。
どうも私は、あれに弱いらしい。
宙を切り拓く意志のある放物線。
坊ちゃん移籍後、この感じはあまりなかった。
2点目の裕介へのクロスも、そう。

サッカーという競技自体、スピードも格段に上がり、プレッシングもきつくなり、
ファンタジスタという言葉も、もう、色褪せてきこえるようになった。
評論家先生も、「ファンタジスタが生き残れない時代・生まれない時代・必要ない時代」と書いたりもしている。
坊ちゃん自身のプレーを観ても、
FKもパスも、放物線よりもスピードのある直線に近くなってます。
シドニーの頃の録画とか観ると、「あらぁ~、優雅ねぇ。」という感じ。
ファンタジスタという言葉の解釈も、人それぞれだけど、
ワンタッチ、ワンプレー、1本のパスで、その場の空気を変化させる選手だと私は思っているし、
それが、私の場合は、直線的なプレーではなく、“放物線必須!”だったりするみたいです。
ヒデのいわゆるキラーパスも、すごいとは思っていた。
しかし、観ていてうっとりと“夢見る時間”がないとゆーか。
グランダーや直線的なパスよりも、“夢見る時間”があるだけ、放物線に惹かれるのかもしれません。
だから、東京の大竹にもワクワクするし、大橋も手放したくはなかった。
中村憲剛も好きなパッサーだ。
憲剛の場合も、グランダーのパスが多いのだけど、
狙いすます距離が長いのか、夢見るというより“あっけにとられる時間”がたっぷりあるよーな気がします。

健太は、ひさしぶりにうちに現れてくれたパッサーで、
今、私が次の試合を楽しみに思えるのも、あの展開力があるからなのかもしれないです。
(もちろん、それだけではないのですが。)

ナビスコのガンバアウェイ戦あたりで、パッサー不在を嘆いてました。
みんなが直線的に突っかけては止められ、突っかけては止められ、
止められればその場しのぎに横にボールを回す、打たないというより打てなかった“かごめかごめ”のスパイラル。
サカティが出始めたことで、縦への動きに変化がついたので、“かごめ”は解消されつつあったのだけど(この功績は大きい。)、
いかんせん、これでパッサー不在が浮き彫りに。
もうずーっと、伝家の宝刀も決まってなくて、
「そーだ、狩野がいるではないのっ!怪我はいつ治るのだ?」と、あまりに期待が大きすぎただけに、
やっと戻ってきた神戸戦では、あまりに思いやりのない酷評をしている私。
その後は、もぉ、試合を観ている人であれば、
「あぁ、狩野様には足を向けては寝られません。」という活躍。

柏戦はTV観戦だったけど、横国の7Fから観るタクティカル観戦だと、
劇場のごとくにピッチ全体が観えるので、ほんとにおもしろいのだ。
健太がひと触りすると、ボールが変る。
「魔法をかけるっていうのは、こーゆーことをいうのだ。」というシーンが何度もある。
ゆっくりめのフラッシュが光ったような感覚になって、まばたきひとつしているうちに、
いきなり展開が変っている。
柏戦においては、ペナに近くなればなるほど、兵藤という意思疎通にストレスのないパートナーができたことで、
コンビネーションによどみもなくなっている。
攻撃の時はもちろんなのだが、ここ3節ぐらいは、守備の察知能力にも驚かされる。
佑二や裕介の直線的な読みのDFとも違う。
「あわわわわわっ。」というシーンに、ふわっとあらわれて、飄々と芽を摘む。
調子がいいと、それが“とりあえず”ではなく、あの金髪を起点にして、瞬時に“有利なボール”に変わってしまう。
まるで、「このボールは、こう来るから、ここにあてて、この高さとこの速さで〇〇へ。」と、シナリオができているように。

今日発売の『エルゴラ』。
柏戦の健太の評価は7で「他の選手とは異なるリズムで攻撃の中心人物となった」と、あります。
たしかに、それは、あるかもしれないと思う。
逆に、“異なるリズム”がないと、手詰まりになるし、効果的な展開はできない。
いい意味で、予定調和をくずしていく眼とゆーか。
それが、優れたパッサーの資質なのかもしれないです。
どんどん直線的にスピードを増す今のサッカーの中で、
時を読んで、美しい放物線を選びとり、的確に描ける選手は、実はとても貴重なのかもしれない。
時間軸をゆがめるというか、次元の違うところにピッチをワープさせる力は、
瞬時の判断の早さと、現実と違うところで“ボールの物語”を作るチカラ。
放物線は、その象徴的。
これは、坊ちゃんと健太に共通した資質なのかもしれないです。
坊ちゃんは、パス出したあと、そのボールを追う目線が“夢見る科学者”的になっていることがある。
(その時間も私は好きだが、)
健太は、どんな時もただ飄々と、次に次にと移っている。
だから、今シーズン、直線!直線!でここまで来たうちにフィットしているのかもしれないです。

ほんとに、「14番を観に来るだけでも¥3000の価値は充分にありますって。」と、
新手のダフ屋みたいなことを言いたくなります。

柏戦で結果を出したことで、残り試合での相手マークはきつくなる。
そこを、自分でどう打開していくのか、周りがどうフォローしていくのか、それも楽しみ。
残念なことに、今、イエローも3枚貯まっている。
(1枚は、けっこう理不尽な遅延・・・・。)
もぉ、その時は、兄に“エースの意地”をみせてもらわないと困るし、
それで、チームの奥行きもできる。

ほんとうに(しつこい・・・疑り深い・・・)来季、坊ちゃんが戻って来るのだとしたら、
どう共存させるのか。
(兄の場合は、根本的に得意が違うので、共存できると思ってる。相性さえあえば。)
正直言って、チームで担う役割は似ている。
個人の好みで言ったら、どちらか1人は、イヤなのだ。
健太が守備力を上げて、ボランチに下がるか、
スタミナをつけてサイドから作るか。
逆もあり得るのだろうけど。
まぁ、今から心配してもしかたがないので、
「ワクワクするタイプが2人もぉぉぉぉぉ!」と、脳天気に楽しみにしてみる。
坊ちゃんのキャリアと懐を考えると、
ちゃんと健太も活かしてくれるだろう、と、期待はする。
09シーズンは、横国に“放物線ヌーヴェル”が起こるかもしれないわぁ。

*******************

シーズンも終盤に来て、こんなにワクワクいられるなんて!
ほんと、今年は天国と地獄を味わって、サポ冥利につきます。

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ちなみに、『エルゴラ』のサカティへの評価は、『チャンスメーカーとしてこれほど優秀なFWはいない』
となっております。
私個人としては、もぉ、「すばらしい賛美!ありがとございます。」なのだが、
サカティ自身は、これまた複雑だろーなぁ。
去年のフェアプレー賞と同じく。
前監督の「勝っている時の時間の使い方は抜群」よりは全然いいけど。
ワールドユースの得点王だぞっ!去年だって2ケタ獲ってるんだからっ!
なんだろう?いったいなんでだろー?
あぁ、誰よりも、ゴールを決めてもらいたい!!!

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